赤絵で知られる画家・
斎藤吾朗さんの活動を振り返る作品展が、
高浜市やきものの里かわら美術館で開催されています。
ルーブル美術館の「モナ・リザ」を、日本人で初めて、世界でもあのマルク=シャガール以来50年ぶりに公式模写したことで知られる斎藤さんは、西尾市出身。故郷・西尾はもちろん、広く三河地方の文化や風物をモチーフにした作品を、数多く描いています。
今回の展示では、「モナ・リザ模写作品」をはじめ、今月1日に西尾市と合併した幡豆郡三町(一色町・吉良町・幡豆町)の祭や偉人をモチーフとしたものなど、絵画作品約50点が味わえます。
展示のスタートに先立ち、げんぞうは準備中の会場にお邪魔しました。
*写真はすべて許可を得て撮影・掲載しています。無断転用しないでください。
今回の試みで何と言ってもユニークなのが、絵画とともに展示された、斎藤さんのコレクションたち。
作品の中にもしばしば登場するこれらのコレクションは、実に多彩。地球儀に鉱物の標本、昔の乾電池にマッチ箱、昭和20年代の手回し洗濯機などなど、ありとあらゆるものが並んでいます。
中には「20世紀と21世紀の間の空気」なんていう珍品も。

数百点のコレクションを前に、齊藤さんご自身と学芸員さんたちが大奮闘。
これでも、コレクションのごくわずかなんだそうです。
絵画作品の前には、実際に絵に描きこまれているものが並べられました。
目の前にあるモノたちを、絵の中に探すのも楽しいですよ。
また、展示に先立ち、8日(金)には内覧会が行われました。

冒頭のあいさつで、このたびの東日本大震災について思いを語った齊藤さん。
これまでも、阪神大震災やアメリカの911テロに際し、芸術によってメッセージを発してこられました。
今回の展示には急遽、4点の絵画作品が追加されたそうです。

また、内覧会では、同館学芸員だけでなく齊藤さん自身による作品の解説も。

普通、こうした美術展では静かに鑑賞するものですが、今回はタイトルどおり「語ろう、具(=カタログ)」展。
斎藤さんの絵も、陳列された数々のコレクションも、さまざまなことを実に雄弁に語ってくれますが、今回は、これらの展示を見て観覧客が語り合うのもアリなんだそうです。

関係者のみならず、多くのファンで賑わった内覧会。
みなさん実際に、作品と「具」の前で、さまざまな思いを持って語り合っていました。
画家・斎藤吾朗さんの50年の活動とともに、戦後日本の記憶を辿る
「斎藤吾朗の全活動を語ろう、具」展。
高浜市やきものの里かわら美術展で、
5月29日(日)までの開催です。
「斎藤吾朗の全活動を語ろう、具」展 2011年4月9日(土)~5月29日(日) ※月曜日・5月10日休館(5月2日は開館)
観覧料 高校生以上600円、中学生以下無料
*くわしくは、
高浜市やきものの里かわら美術館ホームページをご覧ください。
⇒展示は終了しました。
いよいよ春本番。
しだれ桜 が見ごろを迎える「旧近衛邸」で ハープのコンサート は いかがでしょう。
3月21日(月/春分の日) と 22日(火)、西尾市歴史公園「旧近衛邸」にて
「お花見コンサート」が開催されます。
ハープ演奏は、名古屋などで広くご活躍、西尾市では特にみなさんご存知の 川島憂子さんです。
映画『借りぐらしのアリエッティ』の曲をはじめ、
「さくら」や「荒城の月」といった日本の音楽も演奏。
さらには、ケルト音楽の世界 にも誘ってくださる予定です。
開催日のころは、例年「旧近衛邸」の庭のしだれ桜はちょうど見ごろ。
本格的なお花見シーズンより一足早く、
優美な音楽とともに春を感じてみてはいかがでしょうか。
コンサートは予約制。
お抹茶一服が付いて 1,000円 です。
18時の開演時間より早めに会場にお入りになり、
庭の桜とお抹茶をゆったり楽しむのがオススメです。
お問合せとお申し込みは 「旧近衛邸」 (電話0563-54-6758) まで。
⇒ イベントは終了しました
今や多くのファンを獲得し、のべ1,000人が観覧するという、
安城市の市民演劇祭。
今年で
29回目を迎えます。
その第1回目が開かれた日のことは、以前
こちらでご紹介しましたが、
多くの市民で賑わった客席に対し、舞台に上がったのは市内の高校演劇部のみ。
おそらく3組だけだったと推測されます。
いまと同じ2月に開催されるようになった2回目には、市民団体2組も加わり、
以降、その裾野は着実に拡がっていきました。
安城市ゆかりの文学者・新美南吉の作品が取り上げられたり、
近年では人びとの関心を呼んだ裁判員制度を題材にしたりと、
その内容もどんどん多彩になっています。
この演劇祭、一組あたりの上演時間は、約45分。
舞台準備→演劇→片付けの一連の流れで、
所要時間は約1時間だそうです。
昨年などは8組のエントリーがありましたから、全部観覧すると何と8時間。
まさに
演劇三昧の一日です。
知り合いの舞台だけを観るという方も、もちろんいらっしゃいますが、
お芝居が好きで一日中ご覧になる方も少なからずで、
中には「お尻が痛くなった」という方も。
それほど夢中になってしまうのですね。
さて、何と
10組がエントリーしている今年はというと、
2日に分けて上演されるのだそうです。
4組が演じる
2月5日(土)は、
13:00の開演(開場は12:30)。
2月6日(日)には6組が舞台に上がり、
10:00開演、9:30開場です。
入場は
無料!
演劇三昧の一日を体験してみたい方、
2月5日(土)・6日(日)は、ぜひぜひ
安城市文化ホールへ!
安城市の第29回市民演劇祭について、
詳しくは
安城市ホームページの
こちらをご覧ください。
⇒イベントは終了しました
第3回西尾市駅伝フェスティバル が
12月19日(日)に開催されます。
コースは市内志籠谷町の古川緑地サッカー場と八ッ面山公園を結ぶ周回コース。
高校生以上の一般部門のほかに、中学生の部、小学4年生以上が参加可能な小学生の部、
そして50歳以上のシニアの部、フレンドリーの部などに分かれて健脚を競います。
この大会についてげんぞうでは、気になる情報をキャッチしました。
それは西尾市消防本部が、大会に向けて何やら秘密裏に計画を進めているという情報です。
そこでさっそく、詳細を確認するため西尾市消防本部に潜入しました。
西尾市消防本部消防署の一角で見つけたもの

もしかして、これは天井などに取り付けてある
住宅用火災警報器では…
←これ。勤務の合間を縫って職員さんたちが手作りで直径1メートルほどもある
住宅用火災警報器の模型を作っていました。

住宅用火災警報器と駅伝にどんな関係性???
これまでも同大会に参加している西尾市消防本部チーム。
今まではマジで走っていたとか、でも成績が今一歩だった?
そこで今年はアトラクション参加と位置づけ、
走りながら住宅用火災警報器設置のPRをすることにしたそうです。
そのプランは以下の通り、
1区ではテレビでおなじみの「トミカヒーロー・レスキューファイヤー」が登場。
2~5区は消防服に身を包みのぼりを持って沿道の観客に住宅用火災警報器をPR。
↑こののぼり。そして6区アンカーがあの巨大な住宅用火災警報器を被った
秘密兵器「
住警器マン」が登場するというもの。
カメのような姿と言っては失礼ですが、
住警器マンがどんな走りをするかが今大会の隠れた見どころです。
平成20年から一般家庭でも設置が義務付けられた火災警報器。
しかし、一戸建ての持ち家住宅では、まだまだ設置が進んでいないそうです。
文字通り体を張ったファイヤーマンたちのPR大作成、乞うご期待!!
⇒イベントは終了しました
12月7日(火)、碧南市堀方町の「
住吉橋」が開通しました。
住吉橋この橋は平成19年に竣工していたのですが、この橋を通る道路がまだ完成していなかったので、渡れなかったのです。

工事中だったのは、都市計画道路「西尾新川港線」。
西尾市の中心部から北西へ、上塚橋を渡って碧南市に入り、鷲塚、新川を横断して国道247号に至る道です。
碧南側からは、国道247号明石ICから県道301号を東に進むと、「浜尾橋北」の信号交差点がT字路になっていて、ここで行き止まり。
実はその先にも道が見えていたのですが、ガードレールがあって進めない状態でした。
↓こちらは、開通当日の浜尾橋北交差点。コーンのあたりにガードレールがありました。
愛知県が昭和53年にスタートさせた、この都市計画道路。
平成22年12月7日午後2時、32年の時を経て全線開通です。
長年“開かずの道路”だったこの道。数分後には・・・交差点西側の案内標識も、この通り。
ぺらっとめくると⇒ 
この交差点の先にある住吉橋も、3年経ってめでたく渡れるようになりました。
さらにその先、道路が最後まで完成していなかった踏分町には、新しく信号交差点が設置されました。
新設の「踏分町」交差点より北をのぞむこの交差点のすぐ北側にある「新道町」の信号は、その日のうちに撤去されました。

「浜尾橋北」~「踏分町」間が開通するまで、広く利用されたのが、1本北の「住吉」~「新道町」。
その道路を東に進むと、新道町ではこんなふうになりました。
新道町交差点西側から東をのぞむ渋滞解消やさらなる都市間連携が期待されている、新しい道路。
この道により、まちはどんなふうに変化していくのでしょうか。