東海テレビ『スーパーニュース』で、
げんぞうアーカイブスの写真が使用されました。
10月18日放送の「キニナール」のコーナー、内容は「
幻の駅・愛知駅」。
明治29年に
関西鉄道が建設したのですが、その関西鉄道は明治42年に官営鉄道に編入されてしまうので、
わずか10年ほどしかなかった駅です。
現在の名古屋駅の約500メートル南に建っていました。
番組では、「名古屋駅とささしまライブ駅の間」と紹介されていました。

官営鉄道に負けてならじと、当時の名古屋停車場を見下ろす場所に建てられていた
愛知駅。
これは構内の写真ですが、外観はモダンなヨーロッパ風で、屋上には時計台がありました。
番組でも登場したその外観は、
『名古屋今昔写真集』第1巻でご紹介していますので、ぜひ見てみてください。
写真集制作当時も「大発見!」だった、貴重な1枚です。
※
『名古屋今昔写真集』お問い合わせ・お求めは
樹林舎 まで。
なぜこの
愛知駅にスポットが当たったかといえば…
保存・復原工事の完成で話題の
東京駅を作ったのが、建築家・
辰野金吾。
愛知駅は、その弟子であった
長野宇平治が設計した駅舎だったそうです。
もしかしたら愛知駅にも、東京駅のような意匠が凝らされていたかもしれません。
ともあれ、観光客からも人気を集め、笹島に賑わいを作った
愛知駅。
関西鉄道が官営鉄道に吸収され、廃止された後は、大正2年に
岐阜駅として移築されました。
この岐阜駅は、かつてのようなモダンな姿ではなかったようですが、戦災に遭うまで人びとに親しまれたそうです。
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